今日は、東京都江東区にある「清澄庭園」に行きます。
清澄庭園は、都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線の清澄白河駅から歩いて5分(公式では3分)ほどの場所にある庭園です。
清澄庭園とは?
清澄庭園は、東京都の都立庭園で、昭和54年(1979)に東京都の名勝に指定されるほどの美しさが特徴です。もともとは、江戸の豪商・紀伊国屋文左衛門の屋敷で、享保年間(1716~1736)に下総国関宿の藩主・久世大和守りの下屋敷となりました。
文化財保護法に基づき、文部科学大臣によって指定されたもの。旧古河庭園、小石川後楽園、浅草寺、浜離宮公園、六義園など。14か所が存在する
江戸時代の大名の屋敷。主に別荘地を意味する
清澄白河という地名は、江戸時代にこのあたりを開拓した、清住弥兵衛(後に清澄)と白河藩主・松平定信が由来です。
清澄庭園へのアクセス
庭園は、大江戸線・半蔵門線「清澄白河」駅から徒歩5分の場所にあります。
清澄白河駅から庭園へ行くには「A3」出口が近いです。地上に出ると目の前に大通りがあり、大通りの向こう側が清澄庭園です。
ただし、入り口までは少し歩きます。左側に見える信号を渡り、右折して最初の角を左に曲がりましょう。角を曲がり、まっすぐ歩くと左側に清澄庭園の入口が見えてきます。
敷地に入ると、入場券売り場があります。清澄庭園の入場料は150円で、みどりの日(5/4)や都民の日(10/1)は無料になります。
入場券を買ったら、入り口から庭園に入りましょう。
清澄庭園、3つの特徴
清澄庭園は、3つの特徴があります。
隅田川の水を使った「回遊式林泉庭園」
庭園は、池を中心に、筑山、枯山水を配した回遊式林泉庭園です。池をぐるっと回りながら散策すると、どこからでも美しい景色を楽しめます。
美しい景色を写真で見てみましょう。
この美しい景色は、明治11年(1878)に、庭園を買い取った岩崎弥太郎氏(三菱財閥創業者)が社員の慰安や来賓を招待する場所として整備しました。その後、いくつか手を加えられましたが、このとき庭園の基本は完成していたそうです。
磯渡り
池の周りは、磯渡りという飛び石を渡ることがあります。写真の通り手すりがないので、気をつけて渡りましょう。
足を滑らせないよう、くれぐれもご注意ください。
名石
庭園には、いくつもの名石が配置されています。これは三菱財閥創業者の岩崎家が自社の汽船を用いて、全国の石の産地から集めたものです。
名石は、伊豆、伊予(愛媛)、紀州(和歌山)、生駒(大阪)、佐渡、備中(岡山)、讃岐(香川)などがあります。
富士山
池の南東側に、小高い筑山があります。
庭園内でもっとも高い場所で、富士山をイメージしています。頂き近くには樹木を植えず、サツキやツツジなどを配して、富士山にたなびく雲を表現しています。
歴史のある建物
園内には、歴史のある建物もあります。
大正記念館
庭園入口すぐには、大正記念館があります。
これは大正天皇の葬儀に用いられた葬場殿を移築したものです。残念ながら当時の建物は戦火で消失しましたが、昭和28年(1953)に当時の葬場殿の材料を使って再建し、平成元年(1989)に全面的に改築されました。
大正記念館は、ウェブページから予約が可能。集会場として利用できます。
私が行ったときは、ランチパーティーが行われていました。
回遊式林泉庭園の池を眺めながらのイベントは、雰囲気がよく素敵です。
涼亭
まるで池の真ん中に浮かぶように配置された、数寄屋造りの建物が「涼亭」です。
これは、明治42年(1909)に、イギリスのキッチナー減衰を迎えるために、岩崎家が建てたものです。
大正記念館・涼亭でランチ
清澄庭園の両施設(大正記念館・涼亭)では、事前予約をすれば、建物内で食事ができます。食事は明治座や人形町今半の御膳など、美味しいものばかり。さらにビールや日本酒だって楽しめます。
リンク 清澄庭園 施設について
予約は1週間前までで、5人前以上から受け付けています。
公園広場「芭蕉石の句碑」
庭園の北西側に、ひっそりとした公園広場があります。池の周りに比べて人が少ないので、ゆっくりとできます。公園にはベンチがたくさんなるので、お弁当を広げて休憩してみてはいかがでしょう。
公園の一角には、俳人・松尾芭蕉の句碑があります。
有名な「古池や かはづ飛び込む 水の音」は、庭園近くの深川で松尾芭蕉が詠んだ俳句です。同じ石碑は、深川芭蕉庵、関口芭蕉庵にもありますが、清澄庭園の句碑もっとも大きいです。
深川で、この句を詠んでから、芭蕉は「奥の細道」に旅立ちました。
清澄白河駅のカフェ
庭園の近くは、お洒落なカフェがたくさんあります。
bluebottle cafe(ブルー・ボトル・コーヒー)
おそらく、清澄白河で最も有名なカフェです。
倉庫と一体型のカフェで、倉庫に積み上がった海外各地の豆を見ているだけで気分があがります。一流のバリスタが淹れるコーヒーを飲みながら、ゆっくりと佇んでください。
fukadasou cafe(フカダソウ・カフェ)
築50年のアパート兼倉庫だった『深田荘』を改装したカフェです。
1階部分がカフェとして、2階部分はインテリアや自然派ワインの店が入っているので、一周してみてはいかがでしょう。
iki ESPRESSO TOKYO(イキ・エスプレッソ・トーキョー)
コンクリートの外観が特徴的。「人と人とのふれあいをもっと自然に、もっと素敵に。」をコンセプトに掲げるカフェです。
清澄庭園まとめ
清澄庭園は、行くたびに新しい顔を見せる庭園です。春夏秋冬、それぞれの季節ごとに異なる自然が彩るからです。意外とたくさんの生き物が生息しているのも魅力の一つです。
何回でも訪れてみてください。