今日は、東京都文京区にある「ホテル椿山荘東京」の庭園に行きます。
椿山荘は、江戸時代に下屋敷を、明治の元勲・山県有朋氏が購入したのが始まりです。。1918年に藤田平太郎氏が購入した後、結婚式場として開かれ、ホテルやレストランなどの施設が入るようになりました。
多くの施設を有する、椿山荘の庭園を歩いてみましょう。
庭園を一周すると、だいたい120分です。
椿山荘の庭園を散策する
最初は、正面玄関がある「TOWER」から出発です。
TOWERの中には宴会施設や、レストランが入っており、ロビーでゆったりすることがだってできます。
豪華なロビーに気分があがります。
ロビーの脇に、外へと続く通路があります。さっそく庭園の散歩に行きましょう。
庭園に出ると、地図がありました。
かなり広い様子です。60分で戻ってこられるのか心配になりますね。
野生の蛍が飛び交う「ほたる沢」
目の前を坂をまっすぐ下りると、すぐに赤い橋が見えてきます。
ここは「ほたる沢」といい、夏には蛍の鑑賞ができます。モミジや高木樹に被われた樹林地に、都会の喧騒を忘れます。
夏になると「蛍の夕べ」という、ホタルの鑑賞会が行われます。
このあたりは「竹裏渓」と呼ばれていたそうです。
川のせせらぎを眺めながら、橋を渡り歩きます。
山県有朋も感慨「椿山荘の碑」
橋を渡り、右に曲がると、背中に石碑を乗せた亀のような石像がありました。
これは「椿山荘の碑」といい、山県有朋氏がこの地を購入し「椿山荘」と命名した際の感慨を刻んだ石碑です。
順路から外れているので分かりにくいですが、探してみましょう。
この先を進むと、ホテルの入り口です。来た道を戻ります。
似ている像が見つかるかも?「羅漢石」
「ほたる沢」に戻り、周りをよく見ると、いくつかの石像があることに気付きます。
微笑む顔、怒り顔、眠そうな顔など、さまざまな表情の石像が並べられています。これは「羅漢石」といい、大正14年に、京都伏見の石嶺寺から持ってこられたものです。
羅漢とは「阿羅漢」の略称で、煩悩を全て断滅して最高の境地に達した人のことを指します。
自分や知人に似た石像が見つかるはずです。
庭園の中央に位置する「幽翠池」
ここまでの順路は全て下り坂。下りきると目の前に池が広がります。
庭園のほぼ中央にある「幽翠池」です。
真ん中がくぼんだ池の形状は、上から見ると、ひょうたん型をしているそうです。
池の周りにはベンチが置かれていますので、少し休憩しましょう。しばらくしたら、さらに奥へと進みます。
料理の中にも季節がある「レストラン」
幽翠池の先を歩くと、いくつかのレストランが見えてきます。
料亭 錦水、小春堂、無茶庵など。どれも椿山荘の庭園に馴染んだ建物ばかりです。
どこで食べても美味しいです。
時間があるようでしたら、一度立ち寄ってみてください。
神田川に面する「冠木門」
レストランを抜けると、門が見えてきます。ここは神田川沿いの出入り口で「冠木門」といいます。
春になると神田川沿いに、桜が咲き誇ります。文京区の中でも屈指の桜の名所です。
樹齢500年以上!「ご神木」
冠木門から再び庭園に戻ります。階段があるので上りましょう。
階段脇には大きな木が植えられています。これはは椿山荘のご神木で、樹齢はなんと500年!この地に椿山荘が建てられる前からここにある「ご神木」です。
ご神木を見ながら、ゆるやかな階段を上り、頂上を目指します。
椿山荘のシンボル「三重塔」
頂上には、大きな広場があり、中央には三重塔が建てられています。
はっきりと分かってはいませんが、この塔が造られたのは室町時代(1338-1573)とも言われています。
三重塔は、国民的財産として「登録有形文化財」に指定されています。
忘れずに記念写真を撮っておきましょう。
毎日午前7時から午後5時までは、御開帳されています。
三重塔を担当したら、階段を下ります。
ところどころにベンチがあるので、休みながら歩きましょう。
マイナスイオンの宝庫「五丈滝」
階段を下りると、先ほどの幽翠池の反対側に着きます。
池の脇には「五丈滝(ごじょうたき)」があります。
滝から幽翠池に水が流れ込んでいます。五丈滝は、庭園の西側にある野間亭の湧き水を水源としています。
滝をよく見ると、裏側に空洞になっているようです。
実は、滝の裏側は順路になっていて、滝の脇から内側に入ることができるのです。
ここが滝の裏側です。滝の裏側から、幽翠池や庭園を眺めてみてください。
滝の裏側は、建物の中へと繋がっています。奥へと進みましょう。
ここは隣接する、結婚式場の控室です。ときおり新郎新婦と合えるときがありますよ。
庭園を一周している間、各所に七福神の石像が置かれていたことに気づいたでしょうか。
椿山荘の庭園には、七福神の像が隠されており、それぞれ違ったご利益を持っています。
気づかなかったという人は、もう一度周って探してみてください。
建物から出ると、散策をスタートした場所に戻ります。
歩くペースにもよりますが、だいたい庭園を一周するのに約60分。運動をするにも十分の時間ですね。
椿山荘の庭園を満喫できたでしょうか?
- 東京都文京区関口2-10-8
- TEL03-3943-1111(代表)
- https://hotel-chinzanso-tokyo.jp/
- 開園時間:午前9時~午後10時
- 休園日:なし
- 入園料:庭園の見学は無料