六本木といえば、ビルが立ち並ぶ近代的な町というイメージをおもちではないでしょうか。でも、実は公園・庭園がたくさんある緑豊かな土地だということはあまり知られていません。今日は、その中でもひときわ大きな、毛利庭園を紹介します。
毛利庭園とは?
毛利庭園は、江戸時代の大名、毛利秀元の江戸の別荘地として造られた庭園です。その後、何人かの所有者を経て1977年にテレビ朝日が取得、2003年に六本木ヒルズの一部として整地されました。
それ以来、池を中心に、滝、渓流、川のせせらぎや、桜、イチョウなど、四季折々に変化する植物の表情を感じられる、回遊式の日本庭園として親しまれています。
毛利池
実は池の下に池があるんですよ。
庭園中央の大きな池は、六本木の再開発に合わせて造られたもので、もともとの池は防護されて、この下にあります。これは、将来さらなる発掘調査を行うための措置で、いつか調査が再開されるときのために、今の池の下に潜んでいるそうです。
池の周辺は、たくさんの自然が残されており、春は桜、秋はイチョウが色づきます。六本木の中心地から少しだけ離れているので、花見の穴場となっています。
池を中心にベンチがあります。ゆっくり見学できます。
宇宙メダカ
池には、宇宙メダカが放流されています。
宇宙メダカとは、スペースシャトル「コロンビア」内で誕生したメダカのことで、2003年に宇宙飛行士の毛利衛さんらにより、およそ1万匹の宇宙メダカが池に放流されました。今は、その子孫が池を元気な姿を見せています。
メダカの寿命は、通常1〜2年ほどと言われています。
初代宇宙メダカから、約10代の子孫ですね。
毛利庭園は、池を中心に一周できます。いろんな植物を鑑賞しながら、ゆっくり散歩してみてください。
アクセス
毛利庭園は、六本木ヒルズの中にあります。
六本木ヒルズは、日比谷線「六本木」駅から直通ですが、庭園は少し分かりにくい場所にあります。
私が一番分かりやすいと思うのは、一度メトロハットの長いエスカレーターを上がって66プラザに行き、ショップの横のエスカレーター降りる方法です。
上って下がってになりますが、上から毛利庭園を目視できるので分かりやすいです。
六本木駅から毛利庭園
日比谷線「六本木」駅1C出口から六本木ヒルズ方面へ歩く
メトロハットの長いエスカレーターを上がる
66プラザを左手に沿って歩く
エスカレーター(地上2階→地下2階)を降りる
到着
すぐ横は、テレビ朝日の社屋です。
毛利庭園は、六本木という都会の中で、豊かな自然を感じられる場所。贅沢な空間で、日本の四季や歴史を感じながら、ゆっくりと散策してみてはいかがでしょう。