東京五色不動を巡りたい!ただ巡るだけではなく酒を飲みつつ巡りたい

東京五色不動を巡りたい!ただ巡るだけではなく酒を飲みつつ巡りたい 寺社

東京五色不動を巡りたい!

でも、ただ巡るだけだとつまらない……では、どうしよう???

そうだっ!

五色不動の色に関係するお酒を飲みながら巡ってはどうだろう。

東京五色不動とは?

五色不動は、目黒不動、目白不動、目赤不動、目青不動、目黄不動の5種6個所の不動尊の総称。五眼不動、あるいは単に五不動とも呼ばれる。

寺の名称最寄り駅
目黒不動瀧泉寺 (りゅうせんじ)目黒駅
目白不動今乗院 (こんじょういん)雑司が谷駅
目赤不動 南谷寺 (なんこくじ)本駒込駅
目青不動教学院 (きょうがくいん)二子玉川駅
目黄不動最勝寺 (さいしょうじ)三ノ輪駅
目黄不動永久寺 (えいきゅうじ)平井駅

五色とはいえ、東京の五色不動は6つあります。それは、黄色が2つあるからです。なので目的地は6つです。さっそく地図を広げ、どのようなルートで巡るかを調べましょう。

東京五色不動を巡りたい!ただ巡るだけではなく酒を飲みつつ巡りたい

上記のように巡るのが最短ルートのようです。

スタートは平井駅の目黄不動、次に、箕輪の目黄不動に行って、本駒込の目赤不動、雑司が谷の目白不動、二子玉川の目青不動、目黒の目黒不動と巡ります。

Google先生の乗り換え案内で調べると、所要時間はだいたい3時間ほど。寄り道したり、ごはん食べたり、酒を飲むことを考えると、6時間ほどでしょう。暗くなる前に巡りたいので、朝の9時に平井駅に集合です。

目黄不動(最勝寺)

平井駅から目黄不動を祀る「最勝寺(さいしょうじ)」までは歩いて12分です。

平井駅:五色不動巡り
始まりは、JR総武線「平井駅」

少しだけ入り組んでいますが、Google先生を頼りに歩けば迷うことはないでしょう。途中で酒屋があったので最初の酒を買っておきます。目黄不動は黄色、黄色酒といえば……「レモンサワー」かな。350mlのレモンサワーを1本買って目黄不動を目指します。

最勝寺(さいしょうじ)

最勝寺:五色不動巡り
最勝寺に到着

寺伝によれば、貞観2年(860年)、円仁(慈覚大師)により隅田川畔(現在の墨田区東駒形)に草創され、元慶元年(877年)、円仁の高弟良本阿闍梨により開山されたという。

Wikipediaより

860年創建ってかなり歴史のあるお寺のようですね。本尊は釈迦如来です。五色不動巡りで大切なのは、不動尊だけでなく、その寺の本尊もお参りしておくこと、これを忘れてはいけません。

最勝寺:五色不動巡り
目黄不動明王
目黄不動::五色不動巡り
目黄不動堂

さて、目黄不動堂は境内に入ってすぐ右側にありました。外から中を除くと、ご立派な目黄不動尊がいらっしゃいます。今日の五色不動巡りが無事に達成できるよう祈っておきましょう。

目黄不動:五色不動巡り
目黄不動像

お酒タイム(黄色)

目黄不動尊を拝見したら、次はお酒の時間です。あいにく付近は住宅街、酒を飲めそうな場所を探して歩きます。幸いに近くに荒川の河川敷がありました。

レモンサワー:五色不動
レモンサワーで乾杯

野球やサッカーを楽しむ御仁を眺めながら、買っておいた「レモンサワー」を飲みます。

これにて、最初の不動巡り達成です。

目黄不動(永久寺)

2つ目も目黄不動です。「永久寺(えいきゅうじ)」のある三ノ輪駅を目指します。

平井駅から総武線で秋葉原まで行って日比谷線に乗り換え三ノ輪駅に向かいます。歩いた時間も合わせてだいたい30分くらいでした。三ノ輪駅から永久寺までは歩いて1分くらいです、近いです。

永久寺(えいきゅうじ)

永久寺:五色不動巡り
永久寺に到着

南北朝時代に開山された。当初は真言宗の寺院であったが、その後禅宗(臨済宗か曹洞宗のどちらか)や日蓮宗と転宗を繰り返した。

Wikipediaより

南北朝時代に開山されたそうです。南北朝時代って1336年から1392年ですよね。ここも歴史がめちゃくちゃあるお寺です。ご本尊は阿弥陀如来です。最初に訪れたことを報告し、目黄不動堂に参ります。

目黄不動:五色不動巡り
目黄不動堂

あまり広いお寺ではないようなので、目黄不動堂もすぐそばにありました。お堂の正面から中を覗いて、不動様のお姿を拝見しましょう。

お酒タイム(黄色)

さて、無事に不動様のお姿を拝見したら、お酒タイムです。近くのコンビニで黄色にちなんだ酒を探します。さっきが同じ黄色でレモンサワーだったので、今度はビールにしました。

これにて2つ目の不動巡りを達成です。次を目指しましょう。

寄り道(あしたのジョー像)

でも、その前にどうしても行きたいところがあったので、先にそっちに行きましょう。南へ続く土手通りを10分ほど歩くと、それは見えてきます。

あしたのジョー:五色不動巡り
あしたのジョー像

「あしたのジョー像」です。説明は不要でしょう。漫画・アニメ「あしたのジョー」の主人公、矢吹丈の像です。思ったよりも大きい、お姿を拝んでから次の不動を目指します。

目赤不動(南谷寺)

目赤不動を祀る「南谷寺(なんこくじ)」は、東京メトロ南北線「本駒込駅」ですが、電車を使うと遠回りになるので、都バスで向かいます。三ノ輪橋駅前のバス停から「白山上」までは30分くらい、そこから南谷寺は歩いて3分くらいです。

南谷寺(なんこくじ)

南谷寺:五色不動巡り
南谷寺に到着

元和2年(1616年)に比叡山の南谷にいた万行律師によって開かれた。彼は熱心な不動明王の信仰者であった。言い伝えによるとある夜、伊賀国(現在の三重県)の赤目山に行くよう夢でお告げがあり、赤目山の山頂で祈願していたところ、天から一寸二分ほどの黄金の不動明王像を授かったという。その後、江戸・下駒込の地(現・本駒込3丁目付近、東京都立駒込病院の近く)に庵を結び、不動明王像を安置した。この不動明王に対する人々の信仰は篤く、多くの参詣者が訪れた。

Wikipediaより

目赤不動:五色不動巡り
目赤不動堂
目赤不動:五色不動巡り
目赤不動尊

こちらが目赤不動です。不銅像らしく全身から炎を吹き出しているようです。

しかし、本当の目赤不動像はこちらではなく、すぐ横の箱のようなものに入っているみたいです。実は目赤不動像は秘仏でして、酉年の決まった日にだけ御開帳されるとのこと。

次の酉年は2029年だから、酉年までかなりありますね。楽しみに待ちましょう。

お酒タイム(赤色)

さて、参拝が終わったらお酒タイムです。赤色に関係した酒といえば……、赤ワインですね。「駒込駅」まで歩いて、ワインが飲めそうな店を探します。さすがはJR山手線の駅です。駅の近所に、いかしたバルを見つけました。

ワインで乾杯:五色不動巡り
赤ワインで乾杯

めでたく赤ワインをいただきましょう。

目白不動(金乗院)

目白不動を祀るのは、豊島区の「金乗院(きんじょういん)」です。駒込駅から大塚駅を経由し、さららトラム(都電荒川線)で、学習院下駅に向かいます。

学習院下駅:五色不動
さくらトラム「学習院下駅」

バスに乗って、都電に乗って、街歩きの楽しいのはこういうところですね。

金乗院(こんじょういん)

金乗院:五色不動巡り
金乗院に到着

当寺院は、開基である僧・永順が本尊である聖観音菩薩を勧進して観音堂を作ったのが始まりであるとされている。永順は1594年(文禄3年)に没しているのでそれ以前の天正年間の頃(1573年(天正元年)- 1592年(文禄元年))の創建ではないかと推定されている。

Wikipediaより

だいたい500年くらい前の創建で、本尊は、聖観世音菩薩像です。

目白不動:五色不動巡り
目白不動堂

不動堂は境内のひときわ高い場所にあって階段を使って近くに行きます。ただし、目白不動はもともとは文京区の関口にあって、戦後にこちらに移ってきたようです。目白という名前も、目黒に目黒不動があるから、目白と名付けるように言われたとのこと。誰に?徳川家光にです。

目白不動:五色不動巡り
目白不動尊

目白不動堂は、左手が炎になっています。

寄り道(のぞき坂)

次はお酒タイムと行きたいところですが、金乗院の付近には、ある名所があるのです。

のぞき坂:五色不動巡り
のぞき坂

この坂、一般的に「のぞき坂」というのですが、見てのとおり急勾配。どうやら、東京の車道としては最も急坂として知られています。あたりを見渡すと、坂の途中で写真を撮っている人もいます。

でも、すこし雰囲気が違うような……。

実は、この坂、アニメ「冴えない彼女の育て方」に出てくる坂で、アニメの聖地としても知られているのです。アニメと同じ構図で写真を撮ろうと狙っている人も多いです。

お酒タイム(白色)

さて、お酒タイムはこの急坂を登ったところに、お酒の「カクヤス」があるのでそこに行きましょう。

目白の白色に関係する酒といえば、マッコリですね。すぐ近くの千歳橋に腰掛けて酒を楽しみます。

目青不動(教学院)

目青不動を祀る「教学院(きょうがくいん)」は、東急田園都市線「三軒茶屋駅」にあります。

三軒茶屋駅:五色不動
田園都市線「三軒茶屋駅」

雑司が谷駅から渋谷で乗り換えて、25分~30分ってとこですね。Google先生によると、教学院は駅の近くのようですが、入り口がどうにも分かりにくい。ぐるぐる回ってなんとかたどり着きます。たぶん、酒も回ってきています。

教学院(きょうがくいん)

教学院:五色不動巡り
教学院入り口

寺の縁起によれば、応長元年(1311年)、玄応和尚によって江戸城紅葉山付近に創建され、太田道灌による江戸城築城(康正3年・1457年)により麹町貝塚に移転、のちに赤坂三分坂(青山墓地近辺)へ移転したという。その後慶長9年(1604年)、青山南町(百人町)に3000坪の土地を与えられ移転し、明治42-44年(1909年-1911年)、太政官布告により3カ年の期間を経て現在地に移転したという。

Wikipediaより

これまた歴史のあるお寺です。何度も引っ越ししてこの地に落ちつたようですね。本当は、最勝寺という名前なのですが、それだと目黄不動で巡った平井の最勝寺と同じ名前になるので、今回は通称の教学院で通しましょう。本尊は阿弥陀如来です。

目青不動:五色不動巡り
目青不動堂

不動堂はすぐに見つかりました。そして、目青不動像を拝見いたします。

目青不動:五色不動巡り
目青不動尊

かっこいい!なんだか威厳がありますね。一番好きかも……。あっでも、ここも本物は秘仏のようです。はるばる来たんだから、少しくらい見せてほしいなぁ。

お酒タイム(青色)

さて、無事に不動像を拝見したら、お酒タイムです。目青不動なので青色のお酒なんですが、青色のお酒ってなんだ???

青色のお酒というと、ブルーハワイとかカクテル系なんですが、三軒茶屋の西友には売っていないようです。どこかのバーに入って飲むのもいいですが、時間的に厳しい。そんなことしたら絶対に出てこれないでしょう。長考の末、我々が選んだお酒はこれ。

青いビール:五色不動巡り
金麦で乾杯

金麦です。えぇ、缶が青いだけで中身は普通の発表酒です。

これが許されるんなら、スーパードライは銀色だし、エビスは赤色ですね。でもしょうがないじゃないですか、他になかったし時間もなかったんですから。近くの公園で飲み干して先に急ぎます。

目黒不動(瀧泉寺)

目黒不動を祀る「瀧泉寺(りゅうせんじ)」は、各線「目黒駅」にあります。

目黒駅:五色不動
JR山手線「目黒駅」

三軒茶屋からいったん渋谷に戻り、目黒駅に向かいます。すでにあたりは暗くなっていますが、まだ不銅像の拝見ってできるんでしょうか?不安にかられながら、行人坂を下り龍泉寺を目指します。

龍泉寺(りゅうせんじ)

結果は……、

目黒不動:五色不動巡り
閉ざされた門

閉まってた。

閉門は17時だった様子。現在17時30分……。残念。

でも、ここまで来たんだから、不銅像を拝見できなくても来たことになるでしょう。そう思います。

お酒タイム(黒色)

帰りは、行人坂を引き返す、途中にあった目黒雅叙園を見学してから、目黒駅前の居酒屋に入ります。ここでお酒タイム、頼むのは目黒不動の黒色に関係したお酒です。黒いお酒といえば、黒ホッピーですね。

黒ホッピー:五色不動巡り
黒ホッピーで乾杯

わざわざホッピーのあるところを探しました。

黒ホッピーに焼き鳥。電車移動が主だったとはいえ、けっこう歩いたので黒ビールが美味い!

東京五色不動巡り まとめ

道に迷ったり、思わぬ観光スポットで長居したり(あしたのジョーとかのぞき坂とか)、しましたたが、五色不動巡りは楽しかったです。もう少し計画的に巡ると、一日で五色不動を巡り、色に関係したお酒を飲むは達成できそうです。

もう少し暖かくなってきたら、再チャレンジします。

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