参拝期間を外して、元祖山手七福神めぐりにいろいろ寄り道しながら行ってきました!

参拝期間を外して、元祖山手七福神めぐりにいろいろ寄り道しながら行ってきました! 寺社

元祖山手七福神めぐりに行ってきました。ただし、行ったのは1月の後半です。多くの七福神めぐりは、元旦から7日ごろまでが参拝期間となっています。では、その参拝期間を外して七福神巡りをすると、どうなるのでしょうか?

元祖山手七福神とは?

数ある七福神巡りの中でも歴史が古く、江戸時代から親しまれていたと言われています。

特徴的なのは、めぐる順番でご利益が変わることで、白金台からめぐると「商売繁盛祈願」、目黒区から巡ると「無病息災・長寿祈願」のご利益があるようです。

元祖山手七福神めぐりに行ってきました。

スタートは、東京メトロ南北線・都営三田線「白金高輪駅」です。メトロと都営線の共通駅で、異なる鉄道会社ながら改札は一つです。4番出口直結に「クイーンズ伊勢丹」があるので、飲み物・食べ物はここで買いましょう。コンビニで買うよりリッチな物が売っています。

クイーンズ伊勢丹 白金高輪店
クイーンズ伊勢丹 白金高輪店

最初は、ひときわ大きな「桜田通り」を南に歩いてください。5分ほどで「清正公前」という交差点に差し掛かります。

覚林寺(清正公):毘沙門天
信号を渡ると覚柱寺です。

信号を渡ると、最初の目的地「覚林寺」です。

覚林寺(清正公):毘沙門天

覚林寺(清正公):毘沙門天
覚林寺「山門」
覚林寺(清正公):毘沙門天
覚林寺「本堂」

寛永8年(1631)可観院日延上人によって開創された、三宝尊(一塔両尊四士)を御本尊とするお寺です。境内に入って左手「毘沙門堂」に毘沙門天が祀られています。

ただし、参拝時期以外はお堂の扉は閉められているようです。残念ながら、毘沙門天様のお姿を拝見することはできませんでした。

次は、布袋尊の「瑞聖寺」を目指します。目黒通りを歩きましょう。

八芳園

八芳園
八芳園

途中、左手に「八芳園」が見えてきます。ここは由緒ある結婚式場で、毎年多くの方が盛大な披露宴をあげています。日本庭園は見学可能なので、時間があるなら見て回りましょう。

もう一つ通りを進むと、「瑞聖寺」の入り口が見えてきます。

瑞聖寺:布袋尊

瑞聖寺:布袋尊
瑞聖寺「本堂」

寛文10年(1670)、江戸で最初に開創された黄檗宗の寺院で、釈迦如来がご本尊です。

大きな本堂、そして、超近代的な外観の「庫裏」が印象的です。この庫裏は、瑞聖寺の創建350年記念にリニューアルされたもので、2018年11月に竣工されたばかり。設計は、新国立競技場をデザインした隈研吾氏によるものです。

布袋尊は、本堂の中に祀られています。ご本尊の向かって右側に四天王に囲まれて安置されています。

次は、福禄寿尊・寿老人尊の「妙円寺」を目指します。

港区立郷土歴史館

港区立郷土歴史館
港区立郷土歴史館 外観

目黒通りに戻ると、左前方にレトロモダンな建物が見えます。これは「港区立郷土歴史館」といい、昭和13年(1938)に竣工した旧公衆衛生院の建物を、郷土歴史館として使用しております。常設展は有料ですが、建物のみの見学は無料です。時間があるなら見て回りましょう。

目黒通りを目黒駅方面に進むと、左手に「妙円寺」の入り口が見えてきます。

妙円寺(白金妙見):福禄寿尊・寿老人尊

元和6年(1620)に創建され、三宝祖師をご本尊とするお寺です。境内全体に落ち着いた空気が漂っています。

妙円寺(白金妙見):福禄寿尊・寿老人尊
妙見堂

本堂向かって右側の「妙見堂」に福禄寿尊・寿老人尊が祀られているようですが、参拝期間外は拝見できないようでした。

次は、大黒天の「大円寺」を目指します。

目黒通りを進むと、JR山手線「目黒駅」が見えてきます。駅が通り過ぎ、三菱UFJ銀行脇の「行人坂」を下りましょう。

大円寺:大黒天

大円寺:大黒天
大円寺

寛永元年(1624)に建立され、清涼寺式の生身釈迦如来(国の重要文化財)をご本尊とするお寺です。

御本尊は本堂ではなく釈迦堂に祀られており、本堂には大黒天が祀られています。少し遠目ですが、大黒天のお姿を確認することができました。

境内には500体以上の羅漢像が並んでいます。これらは、江戸の三大火事のひとつ「行人火事」の犠牲者を供養するために作られたそうです。

次は、弁財天の「蟠龍寺」を目指します。

目黒雅叙園

雅叙園(公式サイトより引用)

坂の途中に、日本を代表するホテル「雅叙園」があります。結婚式場・ホテル・レストランなどの複合施設で、建物・日本庭園は見学が可能です。時間があるなら見てみましょう。

坂を下り、目黒川を超えて山手通りに出ると、歩道橋の向こうに「蟠龍寺」の入り口が見えてきます。

蟠龍寺(岩屋弁天):弁財天

蟠龍寺(岩屋弁天):弁財天
蟠龍寺(本堂)

慶安元年(1648)、上野国の住職が隠居して庵を結んだことに始まるお寺です。本堂には本尊として「木像阿弥陀如来像」(都指定文化財)が祀られています。

境内には、二柱の弁財天が祀られています。一柱は弁天堂の木造で、もう一柱は岩窟内の岩屋(窟)弁財天です。弁天堂の木造は参拝期間のみの拝観ですが、岩屋弁財天は通年を通して拝観できます。

次は、恵比寿神の「瀧泉寺」を目指します。

山手通りを南に歩くと「羅漢寺」という交差点があるので右に入ります。

羅漢寺

引用:五百羅漢寺

通りを歩くと、右側に階段が見えてきます。階段の上は「羅漢寺」で、中には、300体を超える羅漢像が祀られています。この羅漢像は、元禄時代に松雲元慶禅師が彫ったもので、目黒のらかんさんとして親しまれています。

瀧泉寺(目黒不動)恵比寿神

瀧泉寺(目黒不動)恵比寿神
仁王門

さらに進むと、右側に大きなお寺が見えてきます。道沿いに歩くと入り口が見えてくるはずです。

9世紀に慈覚大師が創建したと伝えられるお寺で、目黒不動明王(秘仏)を本尊としています。東京五色不動の一つとしても有名で、いつも多くの参拝者が訪れています。

恵比寿さまが祀られている「弁天堂」は、本堂とは離れた場所にあるので注意が必要です。実はここには、恵比寿神・弁財天・大黒天の三福神を筆頭に七福神すべてが祀られています。なので、恵比寿様なのに弁天堂と名前がつけられています。

元祖山手七福神をめぐってきた感想

おそらく、元祖山手七福神は早足で歩くとと約90分くらいでめぐることができます(公式サイト調べ)。でも、私はここで紹介したコースでめぐったので、だいたい6時間くらいかかってしまいました。「八芳園」の庭園巡りと港区立郷土歴史館をフルに見て回ったので時間がかかりました。「目黒雅叙園」は時間がなかったこともあって軽くしか見れませんでした。

七福神だけをめぐるのも良いですが、せっかくだからいろいろな所に寄り道をしながら歩いたほうが、私は楽しいと思うんですよね。もし、七福神めぐりに合わせていろいろなところに行くのなら、参考にしてください。

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