谷根千というと、夕やけだんだん階段から始まる「谷中ぎんざ」通りが有名です。
だけど、谷根千の魅力はそれだけじゃ~ありません。今日は、谷中ぎんざ通りの先にある、よみせ通りとへび道の魅力を紹介します。
谷中・よみせ通りとは?
「よみせ通り」は、谷中銀座の南口とT字で交差する通りです。
ここは、もともと藍染川が流れていましたが、1920年に暗渠(埋め立て)工事が行われ、「よみせ通り」となりました。最近、この通りに、新しいお店が次々とオープンして注目を浴びています。
cafe&shop 九州堂
九州の名産品を、集めたショップです。
デパートを中心に、九州の物産展はよく行われていますが、他ではあまり見ない商品がたくさんありました。それもそのはず、九州堂では、スタッフが独自に商品を集めているそうです。
店内にはカフェスペースもあります。テーブルが設計されているので、ゆっくり休みたい人におすすめです。
CIBI TOKYO STORE(東京店)
よみせ通りにある、お洒落なカフェ「CIBI(チビ)」。
日本人のオーナーが、オーストラリア・メルボルンでオープンしたコンセプトストアで、その東京一号店が谷中にオープンしました。
以前はクロネコヤマトの倉庫だったものを改装し、めちゃくちゃお洒落なカフェになっています。通りから見ても目立つので、店内は若いお客さんや外国人の観光客で賑わっています。
心地よい空間、素敵なデザイン、美味しい食事。もう一度行きたくなる、素敵なお店です。
指人形笑吉
テレビや雑誌で紹介されている、有名店「指人形」のお店です。
見た目は普通の家ですが、中に入ると所狭しと指人形が並んでいます。これらは全て人形作家でオーナーの露木さんの手作り。もともと趣味で作っていたそうですが、作るのが楽しすぎて、いつしか本業になったそうです。
指人形なんでただ眺めるだけじゃあありません。一人500円で3人以上集まれば、ショートコントを楽しめます。題目は「酔っぱらい」「ウォーターボーイズ」「50年後の冬のソナタ」など10本。ほぼパントマイム風なので、外国人の方でも楽しめます(コントは撮影禁止)。
指人形は似顔絵だって得意です。こちら1000円で色付きの似顔絵を書いてくれます。輪郭を描く人形と、色を塗る人形が分かれているという細かさ。人形作家の露木さんはイラスト教室を30年間やっていただけに、めちゃくちゃ上手です。
よみせ通りに行ったら、絶対に立ち寄ってください。
谷中・へび道とは?
ここから「へび道」に入ります。
へび道は、よみせ通りより道幅が狭く、よりいっそう曲がりくねった通りです。
OSAJI谷中店
へび道を歩くと、真っ白な建物の一つ屋根の下に、仲良く並んだお店が見えてきます。
ここは、期間ごとに利用できるレンタルスペースで、私が行ったときには、喫茶店、雑貨屋さん、革小物店、コスメショップがありました。
その中のひとつ、スキンケアのお店「OSAJI(オサジ)」にお邪魔します。
OSAJIの店名は、江戸時代の医師が「匙(さじ)」を使って薬を調合することが由来だそうです。健やかで美しい皮膚を保つためのライフスタイルをデザインする、現代の「お匙」でありたいという願いが込められています。
甘酒のテイクアウトもあります。甘酒の種類は、「宇治抹茶と黒蜜の甘酒ラテ」などの三種類。冬はホットもあるようです。
今のところ、甘酒は谷中店限定だそうです。お試しください。
魅力的なお店がたくさんです。
へび道は、昔ながらの「路地裏」という雰囲気が漂う通り。通りを歩いていると、近所の人たちが談笑する声、夕食の香りなど、生活が身近に感じられるでしょう。
いつもより歩く速度をゆるめて、のんびり散歩をしたくなりますよね。