青春18切符を使い、東京からJR小海線「HIGH RAIL 1375」に乗りました。
小海線は、山梨県「小淵沢駅」と長野県「小諸駅」をつなぐ78.9キロのJR東日本の路線で、日本の普通鉄道最高地点の標高1375メートルを通ります。
「HIGH RAIL」は、小海線を走る観光列車で、週末などは予約ですぐに満席となるほど人気です。
リンク JR小海線
リンク HIGH RAIL 1375
今回は、初めて「HIGH RAIL」に乗る人を対象に、私が青春18切符を使って「HIGH RAIL」に乗ってきた工程を公開します。これから乗ってみようという方は参考にしてください。
旅の行程
最初に旅の行程を紹介します。
- 07:04池袋駅発
JR湘南新宿ライン 利用
- 08:51高崎駅着
- 09:23高崎駅発
JR信濃本線 利用
- 09:57横川駅着
碓氷峠鉄道文化むら観光
- 11:05横川駅発
JRバス関東
- 11:47軽井沢駅着
軽井沢・プリンスショッピングプラザ
- 13:00軽井沢駅発
しなの鉄道 利用
- 13:23小諸駅着
信州蕎麦の草笛 小諸本店でランチ
- 14:33小諸駅発
JR小海線「HIGH RAIL 1375」乗車
- 16:57小淵沢駅発
- 17:23小淵沢駅発
JR中央本線 利用
- 18:02甲府駅着
軽めの夕食&お土産購入
- 18:53甲府駅発
JR中央本線 利用
- 19:48大月駅着
- 19:54大月駅発
JR中央本線 利用
- 21:28新宿駅着
※2023年8月20日(日)のタイムスケジュールです
各地で観光、食事をはさみながら観光してきました。乗り換えがギリギリだったところはなく、何よりすべての工程を座って移動することができました。
個別に紹介
それでは、ひとつずつ紹介していきましょう。
池袋駅から高崎駅
池袋駅から高崎駅は、7時4分発のJR湘南新宿ラインを選びました。
理由は乗換なしで高崎駅まで行けるからです。前後の電車ですと、赤羽駅や大宮駅で乗り換える必要がありました。乗り換えはわずらわしいので、池袋から座ったたまで高崎まで行ける電車に乗りました。
高崎駅では30分ほど時間がありました。駅近辺のショップで時間をつぶして待ちました。
高崎駅から横川駅
高崎駅から横川駅は、9時23分発のJR信濃本線に乗りました。
信越本線は1時間に1本くらいしか出ていないので必然的にこれに乗ることになります。ちなみに、次は1時間後の10時23分発でした。
約30分くらい車窓を眺めていると、横川駅に着きました。
碓氷峠鉄道文化むら観光
2時間以上電車に乗ったので小休止を入れます。
横川駅隣接の「碓氷峠鉄道文化むら観光」に寄りました。どちらかというと子ども向けの施設ですが、大人でも楽しめます。
1時間だけ観光して、次のバスに乗りました。
横井駅から軽井沢駅
横井駅から軽井沢駅は、11時5分発のJR関東バスに乗りました。
バスは青春18切符対象外なので運賃(520円)を支払います。支払いは現金のみで、Suicaなどの交通系ICカードは非対応です。一万円札や五千円札も非対応となっています。
リンク JRバス関東
軽井沢・プリンスショッピングプラザ
せっかく軽井沢に来たので、観光がてらにショッピングプラザを歩きます。
1時間以上あったのでランチを食べても良いのですが、ランチは小諸駅で食べたかったので、軽くスイーツのみ食べました。
軽井沢駅から小諸駅
軽井沢駅から小諸駅は、13時00分発のしなの鉄道に乗りました。
しなの鉄道は青春18切符対象外なので運賃(500円)を支払います。Suicaなどの交通系ICカードは非対応となっています。
信州蕎麦の草笛 小諸本店でランチ
首都圏の人にとって「小諸」といえば小諸そばです。なので小諸ではなんとしても小諸のそばを食べたいです。
調べてみると、駅近くの「信州蕎麦の草笛 小諸本店」があったので行きました。
小諸駅の改札が東側なのに対し、店は西側なので高架か地下道を通って店に向かいます。昼どきを少し過ぎていましたが満員でした。でも待たずに入ることができました。
小諸駅から小淵沢駅(小海線)
旅のメイン、小海線に乗りました。
小諸駅から14時33分発の「HIGH RAIL 2号」に乗って小淵沢駅に行きます。
リンク えきねっと(JR東日本)
HIGH RAIL 1375の設備
次に、HIGH RAIL 1375の設備を見ていきましょう。
座席
HIGH RAILの座席は大きく分けて4つです。シングルシートとペアシートとBOXシートとリクライニングシートです。前2つは特に人気で、シングルシートは広いスペースを独り占めできますし、ペアシートは2人で景色を堪能することができます。
2両編成で、前後に物販カウンターとギャラリーHIGH RAILが付いています。
物販カウンター
記念グッズ、ドリンク、アルコール、おつまみ、お菓子、アイスクリームなどが売られています。
アルコールは軽井沢高原ビール5種類、アイスクリームは新幹線でおなじみの硬いやつでした。最初は準備中でしたが「中込駅」を過ぎてから営業を開始しました。
ギャラリーHIGH RAIL
天井がプラネタリウムになっています。
プラネタリウムは簡易的なもので、徐々に空いてきました。
トイレ
トイレは2号車に個室が一つ付いています。
水洗式ですがウォシュレットは付いていません。
長めの停車駅
停車駅には2種類あります。すぐに出発する停車駅と、長めに停まる停車駅です。長めの停まったのは下記の3駅です。
中込駅(6分)
駅員さんが歓迎のプレートを持って出迎えてくれました。乗車記念に記念撮影もできます。
信濃川上駅(9分)
JRの駅の中で4番目の高さにある駅です。少しだけ小休止します。
野辺山駅(12分)
駅の標高は1,345.67メートルで、日本の普通鉄道の駅としては日本一高い地点に位置します。駅にはJR最高駅碑が建てられており、記念撮影ができます。
また、野辺山駅-清里駅間には、JRグループの最高標高地点(1,375メートル) があり、そこにも記念碑が建てられています(車窓)。
小淵沢駅から甲府駅
小淵沢駅から甲府駅は、17時53分発の中央本線に乗りました。
別に甲府駅で降りずに高尾・東京方面に帰ってもいいのですが、せっかくなので甲府駅を少しだけ探索します。といっても55分しか時間がないのでたいしたことはできません。
甲府城跡は16時までなので、駅前の武田信玄像を見るかダッシュで夕飯を食べるくらいです。私は軽く夕飯を済ませて土産を買いました。
甲府駅から大月駅
甲府駅から大月駅は、18時53分発の中央本線に乗りました。
この電車は甲府駅が始発なので、おそらく座れます。ボックスシートだったのでゆっくりできました。
大月駅から新宿駅
大月駅から新宿駅は、19時54分発の中央本線に乗りました。
この電車は大月駅が始発なので、おそらく座れます。約1時間半を電車に揺られます。徐々に山からビルへと車窓の景色が変わっていきます。
新宿駅
21時28分にJR新宿駅に着きました。
辺りはまっくらですが新宿駅は元気です。どこに住んでいるかにも寄りますが、この時間なら遅くはならない時間に家につくでしょう。あまり遅くならない時間に家に着き、翌日に備えて早めに寝ました。
まとめ
7時4分に池袋を出発し、21時28分に新宿に到着です。青春18切符の旅としてはゆっくりできるほうではないでしょうか。
ただし青春18切符対象外の区間が2つあります。横川駅から軽井沢駅のJR関東バス520円と軽井沢駅から小諸駅のしなの鉄道500円です。HIGH RAILも指定席が必要で840円がかかります。合計すると1,860円ですね。個人的にはこれくらいの出費をしても乗る価値があると思います。
小海線の停車駅は、いずれも標高1,000メートルクラスなので夏でも涼しいです。なので、夏の青春18切符利用機関でもお勧めです。