肥後細川庭園【東京文京】下御殿の面影を残す池泉回遊式庭園

肥後細川庭園の池に映る青空

今日は、東京都文京区の「肥後細川庭園」に行きます。

肥後細川庭園は、都電あらかわ線「早稲田駅」から歩いて5分、東京メトロ有楽町線「江戸川橋駅」から歩いて15分の場所にある文京区立の公園です。

近所には「ホテル椿山荘」や、松尾芭蕉の住居跡「関口芭蕉庵」、「永青文庫」などがあるので、一緒に見学するのもおすすめです。

さっそく見てみましょう。

町川
庭園散策だけなら、約60分ほどで見て回れますよ。
肥後細川庭園アクセス地図

肥後細川庭園の地図です。今日はこのコースを歩きます

肥後細川庭園とは?

肥後細川庭園の池に映る青空

池に映る、空の青さが綺麗です

肥後細川庭園は、目白台の台地から神田川沿いにかけて造られた「池泉回遊式庭園」が特徴です。

池泉回遊式庭園=池を中心に、園内を回遊して鑑賞する庭園

庭園内中央の池を中心に、地形の変化を巧みに利用して、立体的な眺望が形成されています。

もともと、この地は幕臣の邸宅でしたが、幕末に細川家の下屋敷となり、その後本邸になりました。

1960年には東京都が土地を購入し、翌年に公園として開園。1975年に文京区に移管され、今に至ります。

 

肥後細川庭園を散策

それでは、庭園内を歩いてみましょう。

大泉水、池泉回遊式庭園の要

正門、中門を経て庭園内に入ると、大きな池が目に入ります。

肥後細川庭園の池泉回遊式庭園・紅葉

11月に撮影、紅葉が綺麗です

この池は、大泉水とよばれており、肥後細川庭園では、この池を中心に回遊できるように造られています。

池の周囲を歩きながら、池を眺め、周囲の木々や花。さらには背後の山並みに、季節の移り変わりを楽しんでください。

肥後細川庭園の池泉回遊式庭園

2月に撮影、季節によって景色が変わります

夜道を照らす灯籠

今でこそ、庭園には明かりが灯され、日が暮れても散策できますが、庭園が造られたころはそうにもいかなかったのでしょう。あちらこちらに石の灯篭が置かれています。

肥後細川庭園の春日灯篭

春日灯篭、標準的な灯籠で「春日神社」が代表的です

肥後細川庭園の雪見灯籠

雪見灯籠、水面を照らすため少し背が引く造られています

池に目を奪われがちですが、なにげない灯籠にも注目してみてください。

町川
金沢の兼六園にある徽軫灯籠は、雪見灯籠が変化したものです。

大泉水を区切る、土橋

大きな大泉水を区切るように、土の橋が架けられています。

肥後細川庭園の土橋

土橋には手すりがありません。注意して渡りましょう。

土橋を区切りに広い方を大池、狭い方を中池と言います。

土橋の上から大池を見ると、松聲閣(しょうへいかく)と目白台の台地を背景に、素晴らしい景色を楽しめます。

土橋を渡ったら、樹林の中を進みます。

町川
ここから山道です。ちょっとだけ登ります。

十三重の塔

小高い丘が池にせり出しています。ここには、十三重の塔が置かれています。

肥後細川庭園の十三重塔

石で造られた十三重塔

十三重塔といえば、奈良「談山神社」が有名。近くの椿山荘でも見られるように、何かしら価値のある場所に設置されるもの。

けれど、肥後細川庭園に限っては、なぜこの場所に置かれているのかは分かっていないそうです。

町川
きっと、ここから眺める景色が素晴らしかったのでしょう。

目白台から注ぎ込む、湧き水

肥後細川庭園の湧き水

池の端を控えめに滝が流れます

池の端には滝が流れています。一見すると何気ない滝ですが、重要な役割を持っています。

実は肥後細川庭園の池は全て湧き水と雨水で満たされており、人口的に循環された水は使用されていません。

この規模の庭園では、かなり珍しいそうです。

湧き水は「鑓り水」(やりみず)の手法を取り入れ、岩場から芝生へと細い流れをつくっています。

肥後細川庭園の遣り水

すぐ隣の和敬塾を源泉とする、湧き水です

鑓り水を通り過ぎると、元いた場所に戻ります。

肥後細川庭園の、地形の変化を巧みに取り入れた立体的眺望を味わえたでしょうか。

肥後細川庭園の松の木

見ごたえのある、松の木

忠実に再現された、松聲閣(しょうせいかく)

松聲閣(しょうせいかく)は、細川家の本邸が目白台地の上にあったころ、学問所として造られた建物です。

肥後細川庭園の松聲閣(しょうへいかく)

過去の図面を忠実に再現しています

長い間、耐震性を高めるための修復工事が行われていましたが、2016年1月にリニューアルし、開放されました。

建物は2階建てで、1階は茶室と集会所として、2階は展望所として使用されています。

庭園を一望できる「山茶花」

肥後細川庭園の松聲閣(しょうへいかく)

2階の和室です

松聲閣の2階には、細部まで拘った和室が用意されています。

肥後細川庭園を松聲閣(しょうへいかく)から見る

窓から、池泉回遊式庭園の全景を見れます

和室からは、庭園を見渡せます。

町川
松聲閣は学問所として使用されていたようですが、きっと勉強に集中できたでしょうね。

休憩室(喫茶)「椿」

肥後細川庭園の松聲閣(しょうへいかく)

庭と池を同時に楽しめます

1階の茶室は、休憩室(喫茶)になっています。

肥後細川庭園の松聲閣(しょうへいかく)和菓子

呈茶は500円から

庭を眺めながら、抹茶と和菓子をいただけます。

何度でも来たくなる、四季折々の風情

肥後細川庭園の花(菊)

庭園に咲く花

肥後細川庭園では、いたるところに多くの花や木々が植えられています。

「門外不出の肥後六花」と呼ばれる、熊本独特の花のうち、4つ(肥後椿、肥後芍薬、肥後花菖蒲、肥後山茶花は、この庭園で見ることができます。

肥後細川庭園の肥後椿

肥後六花の一つ、肥後椿

春は桜や梅に肥後椿、夏は肥後花菖蒲、秋は紅葉に肥後山茶花、冬には雪吊りと、四季ごとに表情を変える、美しい自然をお楽しみください。

冬には雪景色も!(文京区・肥後細川庭園

町川
何度でも来たくなりますね。
細川家と永青文庫(えいせいぶんこ)
庭園の東側からは、永青文庫への通用口があります。

肥後細川庭園の山道

階段を上がると、永青文庫です

永青文庫は、古美術を中心とした美術館で、細川家伝来の歴史的資料や蒐集品などを収蔵し、展示・研究を行っています。

細川コレクション永青文庫

細川家に仕える使用人が住んでいた建物です

細川コレクション永青文庫

細川家の歴史資料や美術品が公開されています

昭和初期に造られたものであり、庭園内の建物とはまた違った趣があります。期間ごとに展覧会も開催していますので、肥後細川庭園と合わせてご鑑賞ください。

 

肥後細川庭園の南門

南門、江戸川橋から歩くと、こちらの門のほうが近いです

肥後細川庭園の西門

西門、目白台運動公園を見るときは、こちらの門から

肥後細川庭園のししおどし

しおとし。音を鳴らし、イノシシやシカを追い払います

肥後細川庭園の青い空と池

秋は紅葉が周囲を染めます

肥後細川庭園の雪吊り

雪吊り。冬が近づくと雪支度を始めます

ライトアップもあります

毎年11月から12月にかけて、肥後細川庭園では夜間にライトアップが行われます。

肥後細川庭園ライトアップひごあかり

昼間とはまったく違う景色です

 

肥後細川庭園ライトアップひごあかり

池が鏡のように、木々を映します

できれば毎日でも見ていたいですけど、期間限定だからこそありがたいんですよね。

肥後細川庭園ライトアップひごあかり

ライトアップされるKUMAMOTOの文字

肥後細川庭園のデータ