浜離宮恩賜公園【東京中央】国の特別名勝と史跡に指定される庭園

浜離宮恩賜公園、景色

今日は、東京都中央区にある「浜離宮恩賜公園」に行きます。

浜離宮恩賜公園は、都営大江戸線汐留駅、もしくは築地市場駅から歩いて10分ほど。公園内を歩いて回ると、だいたい90分ほど。

町川
約120分ほどの小旅行です。

さっそく見てみましょう。

浜離宮恩賜公園地図アクセス

浜離宮恩賜公園の地図です。今日はこのコースを歩きます

浜離宮恩賜公園とは?

浜離宮恩賜公園

浜離宮恩賜公園と近代的なビルの景色

浜離宮恩賜公園は、徳川第3代将軍・徳川家光の三男、徳川綱重が、海を埋め立てて整備し造ったのが始まりです。

歴代将軍を経て、一時は皇室の離宮となりましたが、関東大震災により樹木や建物の大半が損傷。

昭和20年には東京都に下賜され、公園内を整備し、昭和21年に一般公開されました。

昭和23年に国の特別名勝・特別史跡に指定され、昭和27年に周囲の水面を含め、国の特別名勝・特別史跡に指定された公園です。

町川
特別名勝と特別史跡の重複指定を受けているのは、東京都内では浜離宮公園と小石川後楽園の2つだけです。
重複指定を受けているのは、全国でも京都市の鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)、醍醐寺三宝院、奈良県の平城京左京三条ニ坊宮跡、広島県の厳島、岩手県の毛越寺庭園、福井県の一乗谷朝倉氏庭園を合わせ9か所だけです。
浜離宮恩賜公園

入口付近には石碑が建てられています

浜離宮恩賜公園へのアクセス

浜離宮恩賜公園の最寄り駅は都営大江戸線の「汐留駅」「築地市場駅」です。

どちらからも10分ほど歩きます。

町川
汐留駅は新交通ゆりかもめでも行けますよ。

他にも、新橋駅や浜松町からもアクセス可能。東京水辺ラインという、水上バスを使うと、直接園内に入れます。

浜離宮恩賜公園の入口は2つ

浜離宮恩賜公園には、2つの入口があります。

大手門口

浜離宮恩賜公園の大手門口

汐留・築地市場駅から近い正門です

浜離宮恩賜公園の正門といえる入口です。

ほとんどの来場者はここから公園内に入ります。

消失した櫓(やぐら)

現在は普通の門ですが、かつては入り口に渡櫓(わたりやぐら)という屋根がありました。

しかし、関東大震災によって焼失し、今の形となりました。

浜離宮恩賜公園の石垣の枡形

かつては石堀にかこまれていました

町川
敵の侵入を防ぐため、このような形をしていたのですね。

中の御門

浜離宮恩賜公園の中の御門

浜松町駅から近い正門です

中の御門は、江戸時代の初期から大正時代まで使用されていました。

通用門、表門と時代ごとに変わってきた出入り口です。

浜松町駅から来た場合、中の御門のほうが近いですが、通常であれば、大手門口からの入場をおすすめします。

上記2つの門の他に、水上バスで入場することもできます。

浜離宮恩賜公園を散策

それでは、浜離宮恩賜公園を散策して観ましょう。

町川
大人300円、子ども150円の入場料がかかります。
都立公園散策アプリ
都立公園散策アプリ「Tokyo Parks Navi」

アプリ「Tokyo Parks Navi」の画面

浜離宮恩賜公園は、スマートフォンアプリ「Tokyo Parks Navi」に対応しています。

このアプリを使うと、庭園内の地図や見どころまでの距離を見ることができます。

もちろん、詳細な説明もスマホを使って閲覧可能です。

町川
アプリのダウンロードは次のリンクをクリックしてください。

三百年の松

大手門口を入ってすぐの場所に「三百年の松」があります。

浜離宮恩賜公園、三百年の松

四方八方の枝を伸ばす、見事な黒松です

六代将軍、徳川家宣が庭園を大改修した時に、偉業をたたえて植えられました。

浜離宮恩賜公園、三百年の松

公園の外の道路にある幹から、枝が伸びています。

その名の通り樹齢300年!ずっとこの地で庭園を見続けています。

浜離宮恩賜公園、100年の松

となりには赤松があります。こちらは樹齢は100年です

町川
よりそう姿から夫婦松とも言われています。年の差200年の夫婦ですね。

延遼館跡

浜離宮恩賜公園、延遼館後

広大な延遼館後

三百年の松を背にし、まっすぐ進むとたくさんの松が植えられた芝生に出てきます。ここは「延遼館跡」といい、西洋風石造建築物が立てられていました。

かつては、外賓を迎える施設として使われていましたが、明治25年(1892)に老朽化のため解体されました。

浜離宮恩賜公園、延遼館後

松の中には、赤松と黒松の勾配も植えられています

中の御門前の広場

中の御門前の広場です。門とビルのコントラストが新鮮です。

浜離宮恩賜公園、中の御門前広場

汐留周辺なので高層ビルが多いです

春になると、桜で埋め尽くされます。

通路に沿ってしばらく進みましょう

潮入りの池(しおいりのいけ)

通路を大きな池に出てきます。

浜離宮恩賜公園、汐入の池

浜離宮恩賜公園で一番の見どころ

浜離宮恩賜公園、汐入の池

汐留のビル群が池の水面に映ります

ここは「潮入りの池」といい、浜離宮恩賜公園の中でも代表的な見どころです。

もちろん、素晴らしい景観も魅力ですが「潮入りの池」は、東京ではここでしか見られない秘密が隠されています。

それは、池の水が東京湾の水を引き入れられており、都内で唯一、池が海水で満たされていることです。

なので、池にはボラやセイゴにウナギなど海水魚が棲んでいます。

浜離宮恩賜公園、横堀水門

園内には、東京湾沿いに2か所の水門があります

町川
東京湾の水位の上下に従って、水門を開閉しています。
お堀に貝?
浜離宮恩賜公園、内堀

石垣には何かが付着しているようですが……。

池の水が海水のため、内堀の石垣にはフジツボが付着しています。

お伝い橋

岸から潮入りの池の中島を結ぶ「お伝い橋」です。

浜離宮恩賜公園、お伝い橋

岸から、池中央の中の島まで架かっています

浜離宮恩賜公園、お伝い橋

対岸から見たお伝い橋

橋ができるまでは、船で中の島まで移動していたそうです。

中島の御茶屋

潮入りの池の中島には「中島の御茶屋」があります。

浜離宮恩賜公園、中島の御茶屋

多くの人で賑わいます

ここから眺める景色は素晴らしく、晴れた日は房総半島まで見渡せます。

浜離宮恩賜公園、中島の御茶屋からの景色

陸地を挟んで上下対称の景色

かつては、夕涼みや月見に使われていたようです。

今の御茶屋は、昭和58年に再建されたもの。中でお茶を楽しめます。

町川
お茶菓子は500円から。休憩だけなら、なんと無料です。

中島の御茶屋から、対岸に移動しましょう。

富士見坂

浜離宮恩賜公園、富士見坂

階段を上がりましょう

対岸に渡ると、小高い丘があります。

ここは「富士見坂」といい、頂上には素晴らしい景色が広がります。

浜離宮恩賜公園、富士見坂からの景色

潮入りの池と東京湾を同時に見渡せます。

富士見坂とは名付けられていますが、富士山は見えないようです。

御亭山(おちんやま)

浜離宮恩賜公園、御亭山

汐入の池と横堀の間の丘

富士見坂から中の橋を渡ると、再び小高い丘が見えてきます。

この丘は「御亭山」といい、浜離宮恩賜公園内でもっとも高い場所。たくさんの人が頂上から景色を堪能しています。

浜離宮恩賜公園、御亭山からの景色

後ろに並ぶビルが、他より低いです

町川
御亭山の頂上は、周囲に遮るものがないので360℃のパノラマを楽しめます。

汐入りの池のほとり「3つの御茶屋」

汐入りの池のほとりには、かつて休憩や食事で使われた3つの御茶屋がありました。

松の御茶屋

浜離宮恩賜公園、松の御茶屋

平成22年に復元されました

柱は国産の栂(つが)材、天井は屋久杉の板が使われています。

江戸時代の技法で再現されました。

燕の御茶屋

浜離宮恩賜公園、燕の御茶屋

平成27年に復元されました

名前の由来は、燕型の釘隠しや燕子花が由来ともいわれています。

浜離宮恩賜公園、燕の御茶屋の金具

分かりにくいですが、金具が燕の形をしています

調度(生花・座敷飾)の鑑賞や食事など、接客の場として利用されていました。

鷹の御茶屋

浜離宮恩賜公園、鷹の御茶屋

現在復元工事中です

どの御茶屋も、11代将軍家斉によって建てられたといわれています。

町川
御茶屋の復元には、1億円以上がかかっているそうですよ。

庚申堂鴨場

浜離宮恩賜公園には2つの鴨場があります。

浜離宮恩賜公園、庚申堂鴨場

鴨場のひとつ「庚申堂鴨場」

鴨場とは、秋から冬にかけて飛来する鴨の狩猟をするための場所です。

飛来した鴨を「元溜まり」という池に集め「引き堀」におびき寄せて、鷹を使って狩猟します。

浜離宮恩賜公園、鴨場の引き掘

ここが引き堀です。ここで狩猟をしていました

どうやって狩猟をしていたの?
浜離宮恩賜公園、鴨猟の方法

鴨猟の方法、このようにして鴨の狩猟が行われていました

ここに紹介した方法は、江戸時代まで。それ以降は、網で捕まえるようになりました。

大覗き(おおのぞき)

浜離宮恩賜公園、鴨場の小覗き

この中から池の様子を観察します

浜離宮恩賜公園、鴨場の大覗き

小屋になっているところもあります

浜離宮恩賜公園、鴨場の覗き穴

覗き穴からは、このように見えます。

小覗き(このぞき)

浜離宮恩賜公園、鴨場の小覗き

ここに隠れて、アヒルが鴨を連れてくるのを待ちます

小覗きにある、木槌を鳴らしアヒルを引き寄せて、ついてきた鴨を「引き堀」の両側から鷹を使って狩猟します。

浜離宮恩賜公園、鴨場の木槌

木槌は実際に鳴らせます

銃を使わず、鷹で狩猟するのは、鴨の体内に鉛を残さないため。鉛が入り鴨の味を損なわないようにという工夫です。

町川
もちろん、鷹で渉猟するというエンターテインメント性も大事にしていたそうですよ。

新樋の口山

次は、東京湾沿いに出てみましょう。

浜離宮恩賜公園、新樋の口山

水門付近に小高い丘があります

最も海沿いに近い場所にある丘は「新樋の口山」です。

浜離宮恩賜公園、新樋の口山からの景色

頂上から、レインボーブリッジが見えます

浜離宮恩賜公園、新樋の口山からの景色

反対側には築地大橋が見えます

町川
築地大橋は完成はしていますが使われていません。豊洲市場への移転が遅れていることが影響しているようです……。

将軍上がり場

浜離宮恩賜公園、将軍お上がり場

東京湾沿いに何かの跡地があります

ここはかつて、将軍の船が着岸した場所です。

町川
徳川家最後の将軍慶喜が、鳥羽伏見の戦いで敗れたとき、ここへ逃げ帰ったそうです。

お花畑・ボタン園

園内北東には、梅林・お花畑・ボタン園が広がります。

季節に合わせて、鮮やかな花々が彩ります。

浜離宮恩賜公園、コスモス

9月中旬~10月中旬に咲く、コスモス

浜離宮恩賜公園、藤棚

4月下旬?5月上旬には藤棚も見れます

浜離宮恩賜公園、アオノリュウゼツラ

50年に一度咲くという、アオノリュウゼツラ

横には、広大な芝生が広がります。ベンチも用意されているのでノンビリしましょう。

浜離宮恩賜公園、芝生

芝生、綺麗に手入れされています

花木園

最後は園内中央付近にある休憩所「花木園」に立ち寄ります。

浜離宮恩賜公園、花木園

花木園、屋根付きの休憩所です

すぐ横には売店「濱見世」があります。土産物がはここで売られています。

浜離宮恩賜公園、濱見世

濱見世、園内唯一の売店です

浜離宮恩賜公園、濱見世

お茶碗や扇子など、和風のものが多く売られています

町川
気に入ったものがあれば、買って帰りましょう。
庭園で象が飼われていた?

かつて、浜離宮恩賜公園では象が飼われていました。

浜離宮恩賜公園、象の飼育舎後

通路の片隅にあった「象の飼育舎後」

八代将軍吉宗の希望で、ベトナムから長崎の出島に連れられてきました。

そして長崎から、75日かけて陸路で江戸まで移動しました。

町川
当時、日本は鎖国をしていたので、直接江戸に連れてくることはできなかったんですね。

ただし飼育費が莫大なため、すぐに象は他の場所に移されようです。

近代的な汐留と歴史を感じる公園と

浜離宮恩賜公園は、近年開発が急激に進んだ汐留にあります。

そのため、公園の背景には高層ビルが立ち並びます。

人によっては、景観が損なわれると感じる人もいますし、ギャップのコントラストがおもしろいと感じる人もいるようです。

どのように感じるかは人それぞれ。

あなたも足を運んで、実際に確かめてみてはいかがでしょう。

浜離宮恩賜公園のデータ

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ABOUTこの記事をかいた人

町川綾乃

短時間で楽しめる観光名所を探すのが好き。街歩きが大好きです。地元の情報絶賛収集中。休みの日は東京都内で公園・名所・観光地を旅します。タバコ嫌い・嫌煙家!おもしろい場所があれば、どこへで出かけます。普段はカフェで寛いでいます。 Instagram、やっています。